1887、乾電池~屋井先蔵(日):アルケーを知りたい(696)
今回は物理学。
▼屋井のここが面白い:屋井が乾電池を発明した順番が面白い。まず電池駆動の時計を発明し、次に乾電池を発明した。日本で初めての乾電池は時計を動かすのが目的だった。懐中電灯とかラジオとかではなく。というのも懐中電灯の登場は1899年だし、ラジオはその翌年。ゼンマイがなくてなぜ時計が動くのか、現物を見た人は、不思議に思ったことだろう。もう一つ面白いのは、同時期にデンマークとドイツで乾電池が誕生していること。シンクロしているのも面白い。
▼屋井 先蔵 やい さきぞう 1864年1月13日 - 1927年6月1日
日本の実業家。乾電池王。
【人物】父親は上級武士。
【教育】?
【職業】1875-82(13-20) 長岡の時計店で修理工。
東京理科大学で職工。
【業績】1885(21) 電池で動く連続電気時計を発明。
1887(23) 乾電池を発明。
1891(27) 連続電気時計の特許取得。
1894(30) 日清戦争で屋井式の軍用乾電池が活躍。陸軍から大量受注。
1910(46) 合資会社屋井乾電池を設立。乾電池を量産。
【ネットワーク】
ヘルセン Wilhelm Hellesen 1836年2月2日 - 1892年12月22日 デンマークの発明家・実業家。▼1887(51) に乾電池を設計、W.ヘレセン社を設立、販売。
ガスナー Carl Gassner 1855年11月17日 - 1942年1月31日 ドイツの医師。▼1886(31) 乾電池の特許をドイツで取得、1888(33) 生産開始。
【似顔絵サロン】
〔参考〕
『理科年表2022』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%8B%E4%BA%95%E5%85%88%E8%94%B5
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