1934、チェレンコフ効果~チェレンコフ(露):アルケーを知りたい(766)
今回は物理学。
▼チェレンコフ効果:Cherenkov radiation。荷電粒子が空気や水などの媒質中を運動する時、荷電粒子の速度がその媒質中を進む光速度よりも速い場合に光が放射される現象。その青白い光がチェレンコフ光。チェレンコフ光は使用済燃料の貯蔵プールやプール型原子炉の炉心など非常に強い放射線を出す物質の周囲で見られる。
▼チェレンコフのここ:放射線を扱う研究者で86歳の長寿を全うしたのが尊い。
▼チェレンコフ Pavel Alekseyevich Cherenkov 1904年7月15日 - 1990年1月6日 ロシアの物理学者
【人物】父親は農夫。
【教育/活動】
1928(24) ヴォロネジ州立大学理数学部を卒業。
1930(26) モスクワのレベデフ物理学研究所で上級研究員。
1934(30) 上司ヴァヴィロフの下で放射線が照射された水からかすかな青い光を観察。
1940(36) 理数学の博士。
1953-67(49-62) 実験物理学の教授。
1959(55) レベデフ物理学研究所の光中間子プロセス研究室で室長。
1958(54) ノーベル物理学賞受賞(チェレンコフ効果の発見とその解釈)。
【ネットワーク】
ヴァヴィロフ Sergei Vavilov 1891年3月24日 - 1951年1月25日 ロシアの物理学者。1934-51(43-68) レベデフ物理学研究所で所長。▼ヴァヴィロフはチェレンコフがチェレンコフ光を発見したときの上司。チェレンコフの博士指導教員。
イーゴリ・タム Igor Tamm 1895年7月8日 - 1971年4月12日 ロシアの物理学者。 エーレンファスト研究室で研究。▼1958(63) ノーベル物理学賞受賞(チェレンコフ効果の発見とその解釈)。
イリヤ・フランク Ilya Mikhailovich Frank 1908年10月23日 - 1990年6月22日 ロシアの物理学者。▼1958(50) ノーベル物理学賞受賞(チェレンコフ効果の発見とその解釈)。
【似顔絵サロン】
〔参考〕
『理科年表2022』
https://en.wikipedia.org/wiki/Pavel_Cherenkov
コメント
コメントを投稿