高野 素十~定型詩でアルケーを知りたい(822)

今回は俳句。

餅板の 上に包丁の 柄をとんとん
感想 「柄をとんとん」がかわいい。机の上で絵筆の柄をとんとん

高野 素十 たかの すじゅう 医師・俳人。
【プロフィール】
1893(明治26)年3月3日、茨城県生まれ。父親は農家。
1918(25) 東京帝国大学医学部卒業。法医学教室に入局。
1923(30) 先輩の秋櫻子の勧めで句作開始。東大俳句会
1932(39) 新潟医科大学で助教授。ハイデルベルク大学に留学。
1935(42) 新潟医科大学で法医学教授。同僚が中田瑞穂
1936(43) 医学博士(パラチフス腸炎菌属菌種の鑑別用免疫血清)。
1953(60) 新潟医科大学を定年退官。
 奈良県立医科大学で法医学教授。「桐の葉」選者。
1954(61) 大阪毎日俳壇選者。
1957(64) 「桐の葉」の選者を辞し「芹」を創刊・主宰。
1960(67) 奈良県立医科大学を退職。
1976(昭和51)年10月4日、神奈川県の自宅で死去。83歳。
 わが星の いづくにあるや 天の川 
 端居して ただ居る父の 恐ろしき
 年酒酌む ふるさと遠き 二人かな
 空をゆく 一とかたまりの 花吹雪

【キーワードと感想】
東大医学部 瑞穂も素十も秋櫻子も同じ出身
秋櫻子 俳句を始めたきっかけ。啐啄同時の感あり

【ネットワーク】
水原 秋櫻子 みずはら しゅうおうし 1892年10月9日 - 1981年7月17日 俳人・医師。▼むさしのの 空真青なる 落葉かな / 月見草 神の鳥居は 草の中 / 鰭酒(ひれざけ)も 春待つ月も 琥珀色 冬菊のまとふはおのがひかりのみ

中田 瑞穂 なかだ みずほ 1893(明治26)年4月24日 - 1975(昭和50年8月18日 脳神経外科医・俳人。青蛙 刻々と 手術は進む 深雪かなあたためよ 越後の酒も わろからず二た匙の 砂糖沈むや 砂糖水青蛙 こやつ中々 泳ぐなり

【似顔絵サロン】




























〔参考〕
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E9%87%8E%E7%B4%A0%E5%8D%81

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