富安 風生~定型詩でアルケーを知りたい(825)

今回は俳句。

何もかも 知つてをるなり かまど猫
感想 猫は寒い時には暖かい場所、暑い時には涼しい場所にいる。猫は何もかも知っているんだ。

富安 風生 とみやす ふうせい 俳人。
【プロフィール】
1885(明治18)年4月16日、愛知県豊川市生まれ。
東京帝国大学法科大学卒業。逓信省に入る。喀血で倒れる。
1912(27) 平塚の杏雲堂で喀血後の療養。
1918(34) 福岡為替貯金支局で支局長。
1919(35) 福岡に来た虚子と会い師事。『ホトトギス』に投句開始。本省に転勤。
1922(38) 秋櫻子瑞穂青邨誓子らと東大俳句会を再興
1928(44) 逓信省内の俳句誌『若葉』の選者。のち主宰。秋櫻子らと共に『馬酔木』同人。
1929(45) 『ホトトギス』同人。
1935(51) 逓信次官。
1936(52) 逓信次官の職を辞して引退。
1979(昭和54)年2月22日、死去。94歳。
 生くること やうやく楽し 老の春
 よろこべば しきりに落つる 木の実かな

【キーワードと感想】
かまど猫 竈猫。へっついねこ。風生の造語。虚子に認められ竈猫が新季語に登録。

【ネットワーク】
高濱 虛子 たかはま きょし 1874(明治7)年2月22日 - 1959(昭和34)年4月8日 松山出身の俳人・小説家。▼1919年、風声(35)福岡為替貯金支局長のとき、虚子(45)に出会い師事。

【似顔絵サロン】














〔参考〕
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%8C%E5%AE%89%E9%A2%A8%E7%94%9F

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