山口 素堂~定型詩でアルケーを知りたい(841)

今回は俳句。

目には青葉 山ほととぎす はつかつお
感想 目にすると自然に頬が緩む句。句と描かれた風物は日本の財産やなと思ふ。

山口 素堂 やまぐち そどう 俳人
【プロフィール】
1642(寛永19)年6月1日、甲斐国(山梨県)甲府生まれ。父親は酒造業。
1662(20) 家業の酒造業を弟に譲る。江戸に出て林羅山の息子・林鵞峰に漢学を学ぶ。
1675(33) 上野不忍池で退隠生活。芭蕉と句会で知り合い友達になる。
1676(34) 『江戸両吟集』を発表。
1678(36) 芭蕉と共に『江戸三吟』を発表。
1685(43) 深川の芭蕉庵に近い上野の不忍池や葛飾の安宅で隠居暮らし。
1695(53) 甲斐旅行。
1696-98(54-56) 甲府代官の依頼で濁川の治水工事を行う。
1698(56) 山口堤を完成、感謝される。江戸に帰還。とくとくの句合』発表。「目には青葉といひて耳に郭公、口に鰹とをのづから聞ゆるにや。かまくら中の景色これにすぎず
1716(享保元)年9月30日、隠居宅で死去。74歳。
 宿からん 花に暮なば 貫之の
 茶の花や 利休が目には 吉野山
 唐土に 富士あらばけふの 月もみよ

【キーワードと感想】
とくとくの句合 とくとく、という音の響きが丸っこくて良い。

【ネットワーク】
林 鵞峰 はやし がほう 1618(元和4)年7月21日 - 1680(延宝8)年6月1日 儒者。林羅山の三男。松島、この島の外に小島若干あり、ほとんど盆池月波の景の如し ▼素堂の漢学の師匠。 

松尾 芭蕉 まつお ばしょう 1644(寛永21)年 - 1694(元禄7)年11月28日 俳諧師。古池や蛙飛びこむ水の音 ▼素堂と芭蕉は仲の良い友人同士。

【似顔絵サロン】

















〔参考〕
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%8F%A3%E7%B4%A0%E5%A0%82

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