杉山 杉風~定型詩でアルケーを知りたい(858)

今回は俳句。

朝顔や その日その日の 花の出来
感想 米粒や  その日その日の 飯の出来

杉山 杉風 すぎやま さんぷう 俳人・蕉門十哲の一人 
【プロフィール】
1647(正保4)年、日本橋小田原町生まれ。父親は幕府御用の魚問屋・俳諧師。談林派の俳諧を学ぶ。
1672(25) 芭蕉(28)が江戸に来訪、杉風宅に宿泊。芭蕉の門下となる。所有する深川の番屋を芭蕉に提供、これが芭蕉庵
1683(36) 天和の大火で芭蕉庵が焼失。芭蕉の吟行中、其角の『虚栗』の編纂を助ける。芭蕉は「去来は西三十三国の俳諧奉行、杉風は東三十三国の俳諧奉行」と評す。
1694(47) 芭蕉の発句で江戸蕉門深川連の句集『別座鋪』を発表。芭蕉が死去。曾良野坡らと芭蕉追悼会を開く。
1701(54) 芭蕉の七回忌に『冬かつら』を刊行。
1732(享保17)年8月3日、江戸で死去。85歳。
 痩せ顔に 団扇をかざし 絶し息
 蚊のすねも 達者に見ゆる 夏の中

【キーワードと感想】
江戸蕉門深川連 芭蕉の発句「紫陽花や藪を小庭の別座舗」を巻頭に置いた江戸蕉門の俳句集。其角の江戸座、嵐雪の雪門、とは別の蕉門の連。

【ネットワーク】
河合 曾良 かわい そら 1649(慶安2)年 - 1710(宝永7)年6月18日 俳人・蕉門十哲の一人。袂から春は出たり松葉銭 ▼曽良は杉風、野坡らと芭蕉追悼会を行った。

志太 野坡 しだ やば 1662(寛文2)年2月21日 - 1740(元文5)年1月31日 俳人・蕉門十哲の一人。盆の月 ねたかと門を たゝきけり ▼「杉風、野坡はこゝろひとつにして、只かるみに遊ぶ」と評された。

【似顔絵サロン】




























〔参考〕
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%89%E5%B1%B1%E6%9D%89%E9%A2%A8

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