戸田 茂睡~定型詩でアルケーを知りたい(868)

今回は和歌。

今は身にうとき人だにゆかしきは 老の心の哀れはかなさ
感想 しっかりとは分からない。けれども何かが伝わってくる。この歌は「みそら行く光はさらにかはらぬに いつの月日の老となしけん」に続くもの。戸田茂睡が老いの心情を歌にした、それが300年過ぎてもあ、分かります」という感じで伝わる。

戸田 茂睡 とだ もすい 歌学者・歌人
【プロフィール】
1629(寛永6)年7月9日、駿府城内(静岡市葵区)生まれ。
 父親は徳川忠長の付人。忠長の改易に連座して配流。下野国黒羽(栃木県大田原市)で成長。
 20代で江戸に出て旗本の伯父の養子。
 三河国岡崎藩本多家に仕官。
 引退後は浅草や本郷で古典の研究。
 秘事口伝の公家の伝統的歌学を批判、革新を主張。
1706(宝永3)年5月25日、江戸で死去。77歳。
太田道灌が別業日暮里にて:夕霧に谷中の寺は見えずなりて 日暮の里にひびく入相
身にかへて惜しみし家の名をだにも 捨つれば捨つる世にこそありけれ

【キーワードと感想】
連座 上司の不始末の責任を主従関係にある者が負わされること。
配流 はいる。茂睡の父親は他家預かりの処分となった。

【ネットワーク】
下河辺 長流 しもこうべ ちょうりゅう 1627(寛永4)年 - 1686(貞享3)年7月22日 歌人・和学者。国学の先駆者。秋と聞く 風のつかひはけふたちぬ 今いくかあらば 初雁の声 ▼国学の先駆者。

契 沖 けいちゅう 1640(寛永17)年 - 1701(元禄14)年1月25日 真言宗の僧・国学者 和歌の浦に 至らぬ迄も きの國や 心なくさの やまと言の葉 ▼国学の先駆者。

【似顔絵サロン】





























〔参考〕
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%B8%E7%94%B0%E8%8C%82%E7%9D%A1

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