柿本 人麻呂~百人一首でアルケーを知りたい(889)
▼あしひきの 山鳥の尾のしだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む 3
感想 600-700年代は尻尾の長い山鳥が見られたのだろう、今は無理っぽいけど。百人一首にはこの歌が収まりが良い。私は、言挙げせぬ国、言霊の助くる国と歌った「メッセージソング」が好き。メロディはないんだけど。
飛鳥時代の歌人。三十六歌仙の一人。
660(斉明天皇6)年、不明。
680(20) 出仕、歌人として活動。
724(神亀元)年3月18日、島根県益田市(石見国)で死去。64歳。
葦原の 瑞穂の国は 神ながら 言挙げせぬ国
敷島の 大和の国は 言霊の助くる国ぞ まさきくありこそ
大船に 真楫しじ貫き海原を 漕ぎ出て渡る 月人壮士
東の野に かぎろひの立つ見えて かへり見すれば 月かたぶきぬ
巻向の山辺響みて行く水の 水沫の如し世の人吾等は
鴨山の 岩根し枕ける 吾をかも 知らにと妹が 待ちつつあらむ
【キーワードと感想】
言挙げせぬ国 辞書:ことさら言葉に出して言いたてること。感想:言挙げしないように気をつけます。
言霊の助くる国 辞書:古代日本で、言葉に宿っていると信じられていた不思議な力。発した言葉どおりの結果を現す力があるとされた。感想:これからは言霊が助けてくれる言い方と書き方にします。
【ネットワーク】
大伴 家持 おおともの やかもち 公卿・歌人。▼倭歌の学びの道を「山柿之門」と称した。山は山部赤人、柿は柿本人麻呂。
紀 貫之 きのつらゆき 貴族・歌人。▼人麻呂を「うたのひじり」と呼んだ。
藤原 俊成 ふじわらのとしなり公家・歌人。▼人麻呂を時代を超越した「歌聖」と呼んだ。
【似顔絵サロン】
〔参考〕
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9F%BF%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E9%BA%BB%E5%91%82
https://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/hitomaro2_t.html
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