安倍仲麿~百人一首でアルケーを知りたい(893)

天の原 ふりさけみれば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも 7
感想 19歳で唐に留学して以来、一度も日本に戻れなかった仲麻呂。その経験を思うと、この歌を通して仲麻呂さんの生き方に頭が下がる。

阿部 仲麿 / 阿倍 仲麻呂 あべ の なかまろ 百人一首では、安倍仲麿
698(文武天皇2)年 - 770(宝亀元)年1月 72歳。
 筑紫大宰帥・阿倍比羅夫の孫。
 中務大輔・阿倍船守の長男。
717(19) 遣唐使に同行して吉備真備玄昉らと唐の長安に留学。
 玄宗に仕える。
 中国での名前は、朝衡、晁衡。
 李白王維・儲光羲ら詩人と親交。
 帰国叶わず。

【キーワードと感想】
遣唐使 けんとうし。日本が唐に派遣した使節。目的は唐の技術・政治制度・文化・仏典等の導入。使節団の人数は250人~500人。官僚・留学生。4隻に分乗。始まりは630年、以降十数回、200年以上続く。907年、唐が滅亡。

【ネットワーク】
阿倍 比羅夫 あべ の ひらふ ? - ? 飛鳥時代の将軍。蝦夷征討・粛慎討伐。663年、白村江の戦いで敗北。664年、筑紫大宰帥。仲麻呂は孫。

吉備 真備 きび の まきび 695持統天皇9年 - 775宝亀6年11月3日 奈良時代の公卿・学者。717(22) 遣唐使に同行して唐の長安に留学。留学生活18年間。仲麻呂、玄昉と仲間。

玄昉 げんぼう ? - 746天平18年7月15日 奈良時代の僧。717年、仲麻呂、真備らと遣唐使に同行して長安に留学した学問僧。735年に帰国。

藤原 清河 ふじわら の きよかわ ? - ? 奈良時代の公卿。遣唐大使。仲麻呂と共に唐朝に仕える。春日野に斎く三諸の梅の花栄えてあり待て帰りくるまで / あらたまの年の緒長く我が思へる子らに恋ふべき月近づきぬ

李 白 り はく 701年 - 762年10月22日 唐の詩人。詩仙。『静夜思』牀前 月光を看る 疑らくは是れ地上の霜かと 頭を挙げて 山月を望み 頭を低れて 故郷を思ふ 

王 維 おう い 699年 - 759年 唐の官僚、詩人。空山 人を見ず 但だ人語の響きを聞く 返景 深林に入り 復た青苔の上を照らす

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〔参考〕
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%BF%E5%80%8D%E4%BB%B2%E9%BA%BB%E5%91%82

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