在原 業平~百人一首でアルケーを知りたい(901)

ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは 17
感想 竜田川の水面に紅葉したモミジの葉っぱが集まって模様のように見える情景を詠んだもの、と勝手に解釈している。なんとかズリとか、くくり、は布に染色する手法の名前という。業平は鷹狩り名人だったので、フィールドを駆け巡っているときに目に映った風景を歌にしたのだろう。その時に、染色技法を持ち出す業平さん、ファッションにも詳しい粋人とみた。

在原 業平 ありわら の なりひら 
825(天長2)年 - 880(元慶4)年7月9日 55歳。
 平安初期~前期の貴族・歌人。三十六歌仙の一人。
 阿保親王の五男。美男。鷹狩の名手。

847(22) 蔵人。
879(54) 蔵人頭。
880(55) 兼美濃権守。

世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし
月やあらぬ 春や昔の 春ならぬ  我が身ひとつは もとの身にして
名にし負はば いざこと問はむ 都鳥 わが思ふ人は ありやなしやと

【キーワードと感想】
鷹狩 たかがり。飼いならした鷹を山野に放って行う狩猟。鷹狩の名手に、坂上田村麻呂、在原行平、在原業平がいる。

伊勢物語 いせ ものがたり。在原業平の和歌にまつわる短編歌物語集。「むかし、男ありけり」で始まる作者・時期未詳の文学作品。日本の歌物語中最古の作品。『源氏物語』と双璧をなす。『古今和歌集』を加えて平安時代の三大文学。

【ネットワーク】
在原 行平 ありわら の ゆきひら 818(弘仁9)年 - 893(寛平5)年9月6日 平安初期~前期の公卿・歌人。阿保親王の次男。小倉百人一首では中納言行平。百人一首16:たちわかれ いなばの山の峰におふる 待つとし聞かば いま帰りこむ

【似顔絵サロン】















〔参考〕
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%A8%E5%8E%9F%E6%A5%AD%E5%B9%B3
https://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/narihira.html

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