曾祢 好忠~百人一首でアルケーを知りたい(928)
▼由良のとを わたる舟人 かぢを絶え ゆくへも知らぬ 恋の道かな 46
感想 「由良のとを わたる舟人 かぢを絶え ゆくへも知らぬ 人の道かな」と読み替えてしっくり来ることにした。作者の曽祢好忠は100首の和歌をひとつの単位とする「百首歌」の創始者。クリエイターには100単位で作る量産力が必要なのだな。
930年 - 1000長保2年 70歳。
平安時代中期の歌人。中古三十六歌仙の一人。
960(30)「百首歌」を創始。
1年を360首で歌う「毎月集」を作る。
源順・大中臣能宣・源重之らと交流。
年を重ねる感慨の歌2首
何もせで若きたのみにへしほどに 身はいたづらに老いにけらしも
うづみ火の下に憂き身となげきつつ はかなく消えむことをしぞ思ふ
【キーワードと感想】
百首歌 ひゃくしゅうた。数を定めて詠う和歌(定数歌)のひとつ。100首を単位として詠まれるもの。この方法は後に作歌の練習や社寺への奉納に使われた。
【ネットワーク】
源 順 みなもと の したごう 911(延喜11)年 - 983(永観元)年 貴族・歌人・学者。三十六歌仙の一人。水のおもに照る月なみをかぞふれば今宵ぞ秋のも中なりける / 夕さればいとどわびしき大井川かがり火なれや消えかへりもゆ
大中臣 能宣 おおなかとみ の よしのぶ 921(延喜21)年 - 991(正暦2)年8月 平安時代中期の貴族・歌人。神祇大副・大中臣頼基の子。三十六歌仙の一人。百人一首49:みかきもり 衛士のたく火の 夜は燃え 昼は消えつつ ものをこそ思へ
源 重之 みなもと の しげゆき ? - 1000長保2年 平安時代中期の貴族・歌人 三十六歌仙の一人 百人一首48:風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ くだけてものを 思ふころかな
【似顔絵サロン】
〔参考〕
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9B%BD%E7%A6%B0%E5%A5%BD%E5%BF%A0
https://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/yositada.html
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