恵慶法師~百人一首でアルケーを知りたい(929)

八重むぐら しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋はきにけり 47
感想 この歌には「源融の旧宅・河原院にて、荒れたる宿に秋来たるといふ心を人々よみ侍りけるに」と前振りがある。歌を作るために皆で出かけて歌を詠んだようだ。絵画グループが皆で景色の良いところにスケッチに行くようなものかな。楽しそう。

恵慶法師 えぎょう
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 平安時代中期の日本の僧、歌人。中古三十六歌仙の一人。
 播磨国分寺で講師。
 平 兼盛清原元輔源 重之大中臣能宣・紀時文(貫之の息子)などの歌人と交流。
962(?) 歌合で活動。
986(?) 出家した花山院の熊野行幸に供奉。

貫之集を借りて紀時文に返すときに詠んだ歌:一巻に千々の金をこめたれば人こそなけれ声はのこれり
時文の返歌:いにしへのちぢのこがねは限りあるを あふばかりなき君が玉章

【キーワードと感想】
八重むぐら 八重葎。八重は、幾重にも。葎は、むさ苦しく生い茂る雑草。

【ネットワーク】
源 融 みなもと の とおる 822(弘仁13)年 - 895(寛平7)年9月17日 平安時代初期~前期の貴族。邸宅は河原院と呼ばれる。ゴージャスなしつらえで名高い。小倉百人一首では河原左大臣。百人一首14:陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに みだれそめにし 我ならなくに

花山天皇 かざんてんのう 968安和元年11月29日 - 1008寛弘5年3月17日 第65代天皇。在位:984永観2年9月24日 - 986寛和2年8月1日。冷泉天皇の第一皇子。

平 兼盛 たいら の かねもり ? - 991(正暦元)年1月16日 平安時代中期の貴族・歌人。三十六歌仙の一人。百人一首40:忍ぶれど色にいでにけりわが恋は物や思ふと人のとふまで

清原 元輔 きよはら の もとすけ 908(延喜8)年 - 990(永祚2)年6月 貴族・歌人。三十六歌仙の一人。百人一首42:契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波こさじとは

源 重之 みなもと の しげゆき ? - 1000長保2年 平安時代中期の貴族・歌人 三十六歌仙の一人百人一首48:風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ くだけてものを 思ふころかな

大中臣 能宣 おおなかとみ の よしのぶ 921(延喜21)年 - 991(正暦2)年8月 平安時代中期の貴族・歌人。神祇大副・大中臣頼基の子。三十六歌仙の一人。百人一首49:みかきもり 衛士のたく火の 夜は燃え 昼は消えつつ ものをこそ思へ

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〔参考〕
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%81%B5%E6%85%B6
https://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/egyou2.html

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