大中臣 能宣~百人一首でアルケーを知りたい(931)

みかきもり 衛士のたく火の 夜は燃え 昼は消えつつ ものをこそ思へ 49
感想 夜のかがり火、昼の灰、対比が鮮やか。この時代は時々紛争が起こっていたから、宮中の要所に衛士がいた。夜のかがり火で映し出される衛士の姿はさぞ絵になったことだろう。

大中臣 能宣 / 大中臣能宣朝臣 おおなかとみ の よしのぶ
921(延喜21)年 - 991(正暦2)年8月
 平安時代中期の貴族・歌人。大中臣頼基の子。三十六歌仙の一人。
 主君:村上天皇→冷泉天皇→円融天皇→花山天皇
 平兼盛源重之恵慶らと親交。

951(30) 和歌所寄人。『万葉集』訓読と『後撰和歌集』撰集を行った。
960(39) 天徳内裏歌合に参加。
973(52) 伊勢神宮祭主。
986(67) 正四位下。

鹿が季節を知る方法の歌
もみぢせぬときはの山にすむ鹿は おのれ鳴きてや秋をしるらむ

【キーワードと感想】
御垣守 みかきもり。宮中の門を警固する役人。 衛士(えじ)。

和歌所寄人 わかどころよりうど。和歌の選定をつかさどる朝廷の職員。後撰和歌集プロジェクトは宮中の昭陽舎(梨壺)にオフィスが設置され、スタッフの5名は「梨壺の五人」と呼ばれた。統括は藤原伊尹。

【ネットワーク】
大中臣 頼基 おおなかとみ の よりもと 886(仁和2)年 - 958(天徳2)年 平安時代中期の貴族・歌人。大中臣輔道の子。能宣の父親。三十六歌仙の一人。しののめにおきて見つれば桜花 まだ夜をこめて散りにけるかな

平 兼盛 たいら の かねもり ? - 991(正暦元)年1月16日 平安時代中期の貴族・歌人。三十六歌仙の一人。百人一首40:忍ぶれど色にいでにけりわが恋は 物や思ふと人のとふまで

源 重之 みなもと の しげゆき ? - 1000長保2年 平安時代中期の貴族・歌人。三十六歌仙の一人 百人一首48:風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ くだけてものを 思ふころかな

恵慶 えぎょう ? - ? 平安時代中期の日本の僧、歌人。恵慶法師。百人一首47:八重むぐら しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋はきにけり

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〔参考〕
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E4%B8%AD%E8%87%A3%E8%83%BD%E5%AE%A3
https://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/yosinobu.html

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