百人一首の12名と承久の乱~アルケーを知りたい(990)

▼これまで承久の乱と関係する百人一首の詠み手を見た。12名いたので、リストにしてみた。
▼「その人らしい和歌」を選ぶのは楽しい。亡くなった時の年齢が二十代、三十代なのは悲しい。七十代になると悲しい印象が薄らぐ。今回の12名中、6名が七十代だ。
▼和歌を見る時、自分は、月・老い・死をテーマにした歌に興味を惹かれることが分かった。雑・冬・秋のジャンルで良いなと思うものに出会う。
▼庵の名前も気になる。家隆の夕陽庵とか俊恵の歌林苑とか、良いなあと思う。自分の机が置いてあるゾーンを何とか庵と名付けてみたい。

▼百人一首100番から85番までのリスト:並べ方は、百人一首の番号順。名前、1221年承久の乱の時の年齢、生年-没年、その人らしい和歌を1つ選んだ。

100 順徳天皇 24歳 1197年10月22日 - 1242年10月7日(45歳)
 同じ世の別れはなほぞしのばるる 空行く月のよそのかたみに

99 後鳥羽上皇 41歳 1180年8月6日 - 1239年3月28日(59歳)
 さびしさをいつより馴れてながむらん まだ見ぬ山の秋の夕暮

98 藤原 家隆 63歳 1158年 - 1237年5月5日(79歳)
 契りあれば難波の里にやどりきて 波の入日を拝みけるかな 夕陽庵にて

97 藤原 定家 59歳 1162年 - 1241年9月26日(79歳)
 しるや月やどしめそむる老いらくの わが山のはの影やいく夜と

96 西園寺 公経 50歳 1171年 - 1244年10月2日(73歳)
 花さそふ あらしの庭の 雪ならで ふりゆくものは わが身なりけり

95 慈円 66歳 1155年5月17日 - 1225年10月28日(70歳)
 思ふことなどとふ人のなかるらむ 仰げば空に月ぞさやけき

94 飛鳥井 雅経 51歳 1170年 - 1221年年4月5日(51歳)
 まだしらずそのかみかけてふりぬれど 月と雪との夜半の白木綿

93  源 実朝 没後2年 1192年9月17日 - 1219年2月13日(27歳)
 天の原ふりさけみれば月きよみ 秋の夜いたく更けにけるかな 

91 九条 良経 没後15年 1169年3月 - 1206年4月16日(37歳)
 もろともにいでし空こそわすられね 都の山のありあけの月

87 寂蓮法師 没後19年 1139年 - 1202年8月9日(63歳)
 老の波こえける身こそあはれなれ 今年も今は末の松山

86 西行法師 没後31年 1118年 - 1190年3月23日(72歳)
 願はくは花の下にて春死なん そのきさらぎの望月のころ

85 俊恵法師 没後30年 1113年 - 1191年(78歳)
 夕立のまだ晴れやらぬ雲間より おなじ空とも見えぬ月かな

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