藤原道雅の歌~アルケーを知りたい(1008)

藤原道雅は百人一首63番歌「いまはただ思ひ絶えなむとばかりを 人づてならで言ふよしもがな」の作者。この歌を詠んだのは道雅が24歳くらいのとき。
▼乱行が絶えず悪三位と言われた。

藤原 道雅 / 左京大夫道雅 ふじわら の みちまさ 
992正暦3年 - 1054天喜2年8月25日 62歳。
 平安時代中期の公卿・歌人。藤原伊周の長男。祖父が藤原道隆

1005(13) 侍従。
1010(18) 父親の伊周が「人に追従して生きるよりは出家せよ」と遺言して死去。
1013(21) 暴行のため謹慎処分。
1016(24) 蔵人頭、従三位。事件を起こして勘当処分
1024(32) 殺人教唆の嫌疑
1026(34) 左近衛中将を罷免。
1027(35) 賭博で喧嘩騒動
1054(62) 出家。死去。

▼藤原道雅の和歌と*勝手に解釈
今はただ思ひ絶えなむとばかりを 人づてならで言ふよしもがな
*今はただ貴女への思いを断とうと、人づてでなくお伝えしたい。

東山に百寺拝み侍りけるに、時雨のしければよめる
もろともに山めぐりする時雨かな ふるにかひなき身とはしらずや
*私と一緒に山巡りをしているような時雨だ。ふっても甲斐のない身と知らないのか。

題しらず
涙やはまたも逢ふべきつまならむ 泣くよりほかのなぐさめぞなき
*涙は再会のきっかけになるのだろうか。泣くよりほかに慰めがない。

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〔参考〕
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E5%8E%9F%E9%81%93%E9%9B%85
https://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/mitimasa.html

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