源等の歌~アルケーを知りたい(1023)

源等は百人一首39番歌「浅茅生の小野の篠原忍ぶれど あまりてなどか人の恋しき」の作者。
源等には「東路の佐野の舟橋かけてのみ 思ひわたるを知る人のなき」という歌がある。
本阿弥光悦はこの歌を用いて『舟橋蒔絵硯箱』を作った。この硯箱は写真が教科書に載るほどの見事な出来栄え。
▼源等の歌は、百人一首に採用され、硯箱に採用された。和歌にはいろんな使い道があると知った。

源 等 / 参議等 みなもと の ひとし 
880元慶4年 - 951天暦5年4月18日 71歳。
 平安時代前期から中期の公卿。

897(17) 醍醐天皇の即位と共に六位蔵人。
905(25) 大蔵少輔。916(36) 内匠頭。929(49) 主殿頭。
930(50) 朱雀天皇が即位。従四位下。
946(66) 村上天皇が即位。兼勘解由長官。
947(67) 参議。951(71) 正四位下。役職を辞職。死去。

▼源等の和歌と*勝手に解釈
人のもとにつかはしける
東路の佐野の舟橋かけてのみ 思ひわたるを知る人のなき
*東路の佐野にかかる舟橋を渡る人がないように、私の思いも人に伝わらない

人につかはしける
浅茅生の小野の篠原しのぶれど あまりてなどか人の恋しき
*浅茅生の小野に生えている篠原のように、忍ばせようとしても人への恋しさが溢れてしまいます。

題しらず
かげろふに見しばかりにや浜千鳥 ゆくへもしらぬ恋にまどはむ
*陽炎と見まがうような浜千鳥よ、行く先も分からない恋に戸惑っているのか。

【似顔絵サロン】












































〔参考〕
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BA%90%E7%AD%89
https://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/hitosi.html

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