大伴旅人の万葉集861-863番歌~アルケーを知りたい(1112)

▼今回も「松浦川に遊ぶ」物語の歌の続き。旅人と憶良の共作。863番は、もろに旅人を羨ましがっている憶良であることよ、とまる分かり。

 後人の追和する歌三首 帥老
松浦川川の瀬早み紅の裳の 裾濡れて鮎か釣るらむ 万861
*松浦川の川の瀬の流れが早いので、紅の裳の裾を濡らしながら鮎を釣っていることでしょう。

人皆の見らむ松浦の玉島を 見ずてや我れは恋ひつつ居らむ 万862
*人は誰でも見る松浦の玉島を私は見ずに恋心ばかり抱いております。

松浦川玉島の浦に若鮎釣る 妹らを見らむ人の羨しさ 万863
*松浦川の玉島の浦で若鮎を釣る娘さんらを見ている人が羨ましいです。

【似顔絵サロン】鑑真 がんじん 688 - 763 75歳。奈良時代の僧人。















〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集一』角川ソフィア文庫。
https://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/tabito2.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E4%BC%B4%E6%97%85%E4%BA%BA

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