山部赤人の万葉集1431、1471、3915番歌~アルケーを知りたい(1206)

▼今回は、赤人のウグイスと藤の歌。ところで昨日、多摩川の水の匂いをかぎに行った。水辺近くに立つとほんのりと。雨の後の草の匂いのほうが強かった。赤人の歌は今日でおしまい。明日からは大伴家持の歌。

 山部宿禰赤人が歌一首
百済野の萩の古枝に春待つと 居りしうぐひす鳴きにけむかも 万1431
*百済野の萩の古枝にとまって春を待っていたウグイスは、そろそろ鳴き始めているでしょうか。

 山部宿禰赤人が歌一首
恋しけば形見にせむと我がやどに 植ゑし藤波今咲きにけり 万1471
*恋しい時の形見にしようと思って私の家に植えた藤がいま、咲いています。

 山部宿禰赤人、春鶯を詠む歌一首
あしひきの山谷越えて野づかさに 今は鳴くらむうぐひすの声 万3915
 右は、年月と所処と、いまだ詳審らかにすること得ず。
ただし、聞きし時のまにまに、ここに記載す。
*山と谷を越えた小高い場所で、今、うぐいすが鳴いているのでしょう。

【似顔絵サロン】山部赤人(700-736)の先代人。ホノリウス Honorius 384 - 423 西ローマ帝国テオドシウス王朝の皇帝。














〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集二』『新版 万葉集四』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_utabito&dataId=695
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E9%83%A8%E8%B5%A4%E4%BA%BA
https://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/akahito2.html

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