柿本人麻呂の万葉集1710-1711番歌~アルケーを知りたい(1189)

▼今回の二つの和歌は、人麻呂が遊んで作ったみたい。最初の作品は「倉無の浜」をネタにして、二番目の作品は「粟の小島」をネタにして。ダジャレかな(笑)。実際の風景は分からないけど実は倉が並んでいる倉無の浜だったり、でかい粟の小島だったりして。

我妹子が赤裳ひづちて植ゑし田を 刈りて収めむ倉無の浜 万1710
*わが妻が赤い裳を泥にまみれて植えた田んぼ。収穫した後、貯蔵する倉がない、というアホな名前の倉無の浜。

百伝ふ八十の島みを漕ぎ来れど 粟の小島は見れど飽かぬかも 万1711
 右の二首は、或いは「柿本朝臣人麻呂が作」といふ
*たくさんの島を眺めながら漕ぎ進んできたけど、粟の小島は見ても見ても飽きることがないねえ。

【似顔絵サロン】柿本人麻呂(660-724)の先代人。物部 尾輿 もののべ の おこし ? -? 古墳時代の豪族。安閑・欽明両天皇の大連。廃仏を主張、崇仏派の蘇我稲目と対立。














〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetailLink?cls=d_utabito&dataId=201
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9F%BF%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E9%BA%BB%E5%91%82
https://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/hitomaro2_t.html

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