柿本人麻呂の万葉集429-430番歌~アルケーを知りたい(1186)

溺れ死にした出雲の娘の歌。火葬の煙を吉野山の霧に例えている。

 溺れ死にし出雲娘子を吉野に火葬る時に、柿本朝臣人麻呂が作る歌二首
山の際ゆ出雲の子らは霧なれや 吉野の山の嶺にたなびく 万429
*山の際から湧き出る雲のように生き生きとしていた娘子が今は霧になって吉野の山の嶺でたなびいている。

八雲さす出雲の子らが黒髪は 吉野の川の沖になづさふ 万430
*雲が群がる出雲の娘子の黒髪が吉野川の波の間で漂っている。

【似顔絵サロン】柿本人麻呂(660-724)の先代人。蘇我 稲目 そが の いなめ 506 - 570 古墳時代の豪族。欽明天皇の血縁。物部氏と仏教受容問題で争った。














〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集一』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetailLink?cls=d_utabito&dataId=201
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9F%BF%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E9%BA%BB%E5%91%82
https://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/hitomaro2_t.html

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