大伴家持の万葉集1441、1446番歌~アルケーを知りたい(1213)

▼家持のウグイスと雉の歌。家持の家の庭園はめちゃ広かったようだ。

 大伴宿禰家持が鶯の歌一首
うち霧(き)らし雪は降りつつしかすがに 我家の園にうぐひす鳴くも 万1441
*空一面の雪模様。だけど我が家の庭では鶯が鳴いています。

 大伴宿禰家持が春の雉の歌一首
春の野にあさる雉の妻恋ひに おのがあたりを人に知れつつ 万1446
*春の野で雉が妻を呼んで鳴いている。自分の居場所が人に分かってしまうよ。

【似顔絵サロン】大伴家持(718-785)の同時代人。10歳年下。坂上 苅田麻呂 さかのうえ の かりたまろ 728 - 786 奈良時代の公卿・武人。代々弓馬の道を世職とし馳射(走る馬からの弓を射ること)を得意とする武門の一族。坂上田村麻呂の父。














〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_utabito&dataId=174
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E4%BC%B4%E5%AE%B6%E6%8C%81
https://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/yakamot2.html

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