万葉集巻76‐77番歌(ますらをの鞆の音すなり)~アルケーを知りたい(1258)

▼76番は元明天皇の歌。77番は元明天皇の姉の歌。不穏な気配が感じられるので調べてみたら、良き解説がありました。chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.manyo.jp/ancient/column/79d3c32d716160e371a3f473df8f7883b602e599.pdf
▼76番歌の物部の大臣とは、石上麻呂のこと。

 和銅元年戊申
 天皇の御製
ますらをの鞆の音すなり物部の 大臣楯立つらしも 万76
*ますらをの鞆の音がする。物部の大臣が楯を立てているようです。

 御名部皇女の和へ奉る御歌
我が大君ものな思ほし統め神の 継ぎて賜へる我がなけなくに 万77
*わが大君よ、心配はございません。先祖の神々が私を大君の側に遣わしてくださったのですから。

【似顔絵サロン】石上 麻呂 いそのかみ の まろ 640年 - 717年 76番歌の「物部の大臣」のこと。万葉集で「日本」を詠んだ最初の歌人。















〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集一』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=1

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