万葉集巻第三278番歌(志賀の海女は藻刈り塩焼き)~アルケーを知りたい(1277)

▼今回は石川少郎が福岡県の志賀島に出かけたとき、海岸で働く海女の忙しさを詠った作品。昔から海女はよく働いていたのだ。石川君子も同じように朝廷で堅実な働き手だったと見える。

 石川少郎が歌一首
志賀の海女は藻刈り塩焼き暇なみ 櫛笥の小櫛取りも見なくに 万278
*志賀の海女は海藻を刈り取ったり、塩を焼いたりしてとても忙しいので、櫛笥の小櫛を手に取って見る暇もない。
 右は、今案ふるに、石川朝臣君子、号を少郎子といふ。

【似顔絵サロン】石川 君子 いしかわ の きみこ 700年? - 750年? 奈良時代の貴族・歌人。715年、播磨守。聖武天皇に仕えた「風流侍従」のひとり。















〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集一』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=3

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