万葉集巻第三355‐356番歌(大汝少彦名のいましけむ)~アルケーを知りたい(1291)
▼355番歌の志都乃石室(しづのいわや)は、大国主神と少彦名神の国造りに由来する場所。兵庫ないし島根にあるという。万葉集で古事記の登場人物が詠われている例だ。▼356番はカエルの声が聞こえる、水の流れが清らかなのだろう、という歌。なるほど、蛍の光、カエルや虫、鳥の鳴き声はよきものと思ふ。
生石村主真人が歌一首
大汝少彦名(おほなむちすくなひこな)のいましけむ 志都の石室は幾代経ぬらむ 万355
*大国主命と少彦名命がいらしたという志都の石室は、どれくらいの世を経ているのでしょうか。
上古麻呂が歌一首
今日もかも明日香の川の夕さらず かはづ鳴く瀬のさやけくあるらむ <或本の歌。発句には「明日香川今もかもとな」といふ> 万356
*今日もまた明日香川では夕方になるとカエルが鳴いています。瀬を流れる水はさぞ清らかなのでしょう。
【似顔絵サロン】生石 真人 おいしの まひと ? - ? 奈良時代の官吏。 姓は村主。
上 古麻呂 かみの ふるまろ ? - ? 奈良時代の官吏。
〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集一』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=3
コメント
コメントを投稿