万葉集巻第六1011‐1012番歌(我がやどの梅咲きたりと)~アルケーを知りたい(1314)

▼1011番は、何かにかこつけて集まりましょう、という心の表現。「風流意気の士」という言葉、よろし。そうなりたい。

 冬の十一月の十二日に、歌儛所の諸王・臣子等、葛井連広成が家に集ひて宴する歌二首
 此来、古儛盛りに興り、古歳漸に晩れぬ。
 理に、ともに古情を尽くし、同じく古歌を唱ふべし。
 故に、この趣に擬へて、すなわち古曲二節を献る。
 風流意気の士、たまさかにこの集ひの中にあらば、争ひて念を発し、心々に古体に和せよ。
我がやどの梅咲きたりと告げ遣らば 来と言ふに似たり散りぬともよし 万1011
*うちの梅が咲いたよ、とお知らせするのは、家に遊びにおいでという意味なので、花は散っても良いのです。

春さればををりにををりうぐひすの 鳴く我が山斎ぞやまず通はせ 万1012
*春になれば花がいっぱいの枝でウグイスが鳴きますゆえ、どうぞ家にお通い続けください。

【似顔絵サロン】葛井 広成 ふじい の ひろなり ? - ? 奈良時代の貴族・歌人。渡来系。文雅の士、漢詩人。















〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=6

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