万葉集巻第六1018番歌(白玉は人に知らえず)~アルケーを知りたい(1317)
▼今回は、元興寺の僧侶が自分の才が人から認められない状況を嘆いた作品。▼この僧と反対に、人が認めるかどうかが眼中にないのが18世紀イギリスの物理学者キャヴェンディッシュ。この人、デフォルトが孤独、人に会いたくない、話をしたくない、邪魔されたくない性格。そして大金持ち。結果、持ち時間をフルに関心事に集中する。白玉は後の時代の人が知る。もう超カッコいいんですけど。
十年戊寅に、元興寺の僧が自ら嘆く歌一首
白玉は人に知らえず知らずともよし 知らずとも我れし知れらば知らずともよし 万1018
*私の才は人に知られない。だが知られなくても良い。知られなくても自分が価値を分かっていれば、人には知られなくて良い。
右の一首は、或いは「元興寺の僧、独覚にして多智なり。いまだ顕聞あらねば、衆諸狎侮る。
これによりて、僧この歌を作り、自ら身の才を嘆く」といふ。
【似顔絵サロン】ヘンリー・キャヴェンディッシュ Henry Cavendish 1731年 - 1810年 イギリスの物理学者。
〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=6
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