万葉集巻第七1402‐1406番歌(こと放けば沖ゆ放けなむ)~アルケーを知りたい(1378)
▼今回は、どう解釈すれば良いのか、一筋縄ではいかない作品が並んでいます。1402は解説を見ないことには意味が取れなかった、でもいったんそういうことかと分かれば、親しみやすくなります。1403などは解説を見ても謎、だから印象に残ります。挽歌を見ると頭が下がります。
こと放けば沖ゆ放けなむ港より 辺著かふ時に放くべきものか 万1402
*距離をおくならば沖にいるときにそうして欲しかった。港に入って岸に着くときになって距離を取ろうというのはなんですか、いったい。
旋頭歌
御幣取り三輪の祝が斎ふ杉原 薪伐りほとほとしくに手斧取らえぬ 万1403
*幣で三輪の祝を捧げる杉原で薪伐りをしたので、あやうく手斧を取られるところでした。
挽歌
鏡なす我が見し君を阿婆の野の 花橘の玉に拾ひつ 万1404
*鏡のように私が大切にしていた貴方様。その貴方様のお骨を阿婆野の花橘の玉と思って拾いました。
秋津野を人の懸くれば朝撒きし 君が思ほえて嘆きはやまず 万1405
*人が秋津野と言うと、私は朝お骨を撒いた貴方様を思い出して嘆き悲しみが止まりません。
秋津野に朝居る雲の失せゆけば 昨日も今日もなき人思ほゆ 万1406
*昨日も今日も秋津野の朝の雲が消えるのを見ると、故人が思い出されてなりません。
【似顔絵サロン】同時代の乱、672年の壬申の乱の関係者:犬養 五十君 いぬかい の いきみ ? - 672天武天皇元年8月21日 飛鳥時代の人物。壬申の乱で大友皇子側の将。村国男依の軍に敗れて戦死。
〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=7
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