万葉集巻第八1432‐1435番歌(霜雪もいまだ過ぎねば)~アルケーを知りたい(1383)

▼冬至から数日が経って、まだまだ寒いけど今回は春の歌。冬の間に春を思うのが良いか、それとも春になって春を確認するのが良いか、どっちが良いかな。

 大伴坂上郎女が柳の歌二首
我が背子が見らむ佐保道の青柳を 手折りてだにも見むよしもがも 万1432
*私の夫が見ているという佐保道の青柳。手折った枝だけでも見られると嬉しいのだが

うち上る佐保の川原の青柳は 今は春へとなりにけるかも 万1433
*馬に鞭を当てながら佐保の川原を上ると見えてくる青柳。今はもう春ですね。

 大伴宿禰三林が梅の歌一首
霜雪もいまだ過ぎねば思はぬに 春日の里に梅の花見つ 万1434
*霜も雪もまだ消えてないというのに、思いがけず春日の里で梅の花が咲いているのを見つけました。

 厚見王が歌一首
かはず鳴く神なび川に影見えて 今か咲くらむ山吹の花 万1435
*カエルが鳴く神奈備川に影を写す山吹の花。今ごろ咲いているのでしょう。

【似顔絵サロン】同時代の乱、672年の壬申の乱の関係者:蘇我 赤兄 そが の あかえ 623推古天皇31年 - ? 飛鳥時代の豪族。蘇我馬子の孫。父は蘇我倉麻呂。有間皇子の変の仕掛け人。壬申の乱では大友皇子側。子孫と共に配流。















〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=8

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