万葉集巻第十2194 - 2197番歌(しぐれの雨間なくし降れば)~アルケーを知りたい(1471)
▼紅葉の歌4首。若葉の薄緑、太陽を浴びるうちに濃い緑、そして秋の紅葉、落葉。若葉の季節の今、紅葉の歌を眺めるのも味わいあり。
雁がねの来鳴きしなへに韓衣 竜田の山はもみちそめたり 万2194
*雁が来て鳴くタイミングで竜田山が紅葉しています。
雁がねの声聞くなへに明日よりは 春日の山はもみちそめなむ 万2195
*雁の鳴き声を聞いたので明日からは春日山は紅葉ですね。
しぐれの雨間なくし降れば 真木の葉も争ひかねて色づきにけり 万2196
*時雨が降り続けるので、真木の葉も我慢しきれず色づいています。
いちしろくしぐれの雨は降らなくに 大城の山は色づきにけり 「大城」といふは筑前の国の御笠の都の大野山の頂にあり、号けて「大城」といふ 万2197
*時雨がそれほど降ったわけでもないのに大城山は色づいています。
【似顔絵サロン】785年、藤原種継暗殺事件の間接的な関係者:良弁 りょうべん 689 - 774 奈良時代の華厳宗の僧。東大寺の初代別当。聖武天皇の看病禅師。死去前、親王禅師(早良親王)に後事を託した。
〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=10
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