万葉集巻第十2202-2205番歌(秋風の日に異に吹けば)~アルケーを知りたい(1473)

▼万葉時代の人は、霜や露に秋を感じ、風にそよぐ葉や紅葉で秋の深まりを見ていたって感じ。季節の変化を味わっていた感度の高さが勉強になります。

黄葉する時になるらし月人の 桂の枝の色づく見れば 万2202
*黄葉の時期になるらしい。お月様の桂の木が色づくのを見ると。

里ゆ異に霜は置くらし高松の 野山づかさの色づく見れば 万2203
*里と違って霜がよく降りるらしい。高松の野山の色づきぶりを見ると。

秋風の日に異に吹けば露を重み 萩の下葉は色づきにけり 万2204
*秋風がいつもより強く吹いています。露をたっぷり浴びた萩の下葉が色づいています。

秋萩の下葉もみちぬあらたまの 月の経ぬれば風をいたみかも 万2205
*秋萩の下葉が色づきました。月が改まって風が強くなってきたからでしょう。

【似顔絵サロン】785年、藤原種継暗殺事件の間接的な関係者:大伴 古麻呂 おおとも の こまろ ? - 757 奈良時代の貴族。大伴継人の父。橘奈良麻呂の乱に連座。杖で打たれる拷問で刑死。
















〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=10

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