万葉集巻第二十4342-4343番歌(我ろ旅は旅と思ほど)~アルケーを知りたい(1616)

▼4342番は母思いの防人の歌、4343番は妻思いの防人の歌。

真木柱ほめて造れる殿のごと いませ母刀自面変はりせず 万4342
 右の一首は坂田部首麻呂
*太い木の柱で作る立派な建物のように、母上はお変わりなくいらしてください。

我ろ旅は旅と思ほど家にして 子持ち痩すらむ我が妻愛しも 万4343
 右の一首は玉作部広目
*私は旅は旅だと割り切っているが、家で子育てに疲れ痩せする妻が愛しい。

【似顔絵サロン】坂田部 首麻呂 さかたべ の おびとまろ ? - ? 奈良時代の防人。駿河国の出身。755年、防人として筑紫に派遣。
















玉作部 広目 たまつくりべ のひろめ ? - ? 奈良時代の防人。駿河国の出身。755年、防人として筑紫に派遣。
















〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集四』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=20

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