万葉集巻第二十4426番歌(天地の神に幣置き)~アルケーを知りたい(1660)
▼今回は妻が防人となった夫に贈る歌。キーワードの「斎ひ」は、吉事を願い心を清め身を慎むという意味。私を大切に思ってくださるのでしたら、無事に再会できるよう、天地の神に捧げ物をして斎ってください、と願う。こう言われれば夫は、天地の神に幣を捧げて、防人に期待される役割を忠実に実行し、そして家に戻り妻と再会するのだ。
天地(あめつし)の神に幣(ぬさ)置き斎(いは)ひつつ いませ我が背な我れをし思はば 万4426
*天地の神に幣を捧げて無事を祈ってください、わが夫よ。私を思うのでしたら。
【似顔絵サロン】4426番の未詳の作者 ? - ?
〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集四』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=20
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