万葉集巻第二十4427-4428番歌(家の妹ろ我を偲ふらし)~アルケーを知りたい(1661)
▼今回は防人と妻が衣の結び紐を介してお互いを偲ぶ歌二首。
家の妹ろ我を偲ふらし 真結ひに結ひし紐解くらく思へば 万4427
*家にいる妻が私を思っているようだ。しっかり結んだはずの紐が解けるところを見ると。
作者未詳。
我が背なを筑紫は遣りて愛しみ えひは解かななあやにかも寝む 万4428
*夫が筑紫に行った後、私は着物の紐を解かずあれやこれや物思いしながら寝るのです。
作者未詳。
【似顔絵サロン】4427番の作者。
4428番の作者。
〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集四』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=20
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