万葉集巻第二十4429-4430番歌(馬屋なる繩絶つ駒の)~アルケーを知りたい(1662)
▼4429番は、防人に行く夫と別れたくない妻の言葉が、後になっても夫の心で響く。馬が綱を切って馬屋から逃げるという例が新鮮。4430番はプロの防人じゃないかと思いたくなる状況の見極め方。でも寂しさを感じてしまう。見送りから離れる人物の様子が浮かぶからだろうか。
馬屋なる繩絶つ駒の後るがへ 妹が言ひしを置きて悲しも 万4429
*馬屋の馬が縄を切るように私も貴方様と一緒に行く!と言った妻を家に置いてきたのが悲しい。
作者未詳。
荒し男いをさ手挟み向ひ立ち かなるましづみ出でてと我が来る 万4430
*兵士が弓で狙いをつけて矢を放つタイミングを計るように見送りが静かになる一瞬を狙って私は出発した。
作者未詳。
【似顔絵サロン】4429番の未詳の作者
4430番の未詳の作者
〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集四』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=20
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