万葉集巻第二十4442-4443番歌(我が背子がやどのなでしこ)~アルケーを知りたい(1669)
▼今回は家持の家で大原真人と飲み会をしたときの歌。雨が続く秋の日、男二人で手弱女ぶりの歌を詠むのも一興とかなんとか言いながら作ったのだろう。
五月の九日に、兵部少輔大伴宿禰家持が宅にして集飲する歌四首(前半の二首)
我が背子がやどのなでしこ日並べて 雨は降れども色も変らず 万4442
右の一首は大原真人今城
*親愛なる貴方様のお庭のナデシコは、雨が続いても色は変わらないですね。
ひさかたの雨は降りしくなでしこが いや初花に恋しき我が背 万4443
右の一首は大伴宿禰家持。
*久しぶりの雨が降り続いていますが、そんな初花のように心惹かれる貴方様です。
【似顔絵サロン】大伴 家持 おおともの やかもち 718 - 785 公卿・歌人。
〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集四』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=20
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