万葉集巻第二十4516番歌(新しき年の初めの)~アルケーを知りたい(1705)
▼今回は、万葉集4515首を締めくくる歌。雄略天皇の1番歌に始まり舒明天皇の時代の4516番で終わる。上の句は「新しき」「年の初め」「初春の」とパリっとしたおニュー感を打ち出して下の句は「いやしけ吉事」と良いことが次々と続くよう祈って締める。和歌はキレイな世界に咲く花・・・というより、厭離穢土に咲く花、であるかのよう。
三年の春の正月の一日に、因幡の国の庁にして、饗を国郡の司等に賜ふ宴の歌一首
新しき年の初めの初春の 今日降る雪のいやしけ吉事 万4516
右の一首は、守大伴宿禰家持作る。
*新年初春の今日、雪が降っています。よいことが重なる吉祥です。
【似顔絵サロン】淳仁天皇 じゅんにんてんのう 733天平5年 - 765天平神護元年11月10日 第47代天皇。在位:758年9月7日 - 764年11月6日 天武天皇の皇子・舎人親王の七男。
〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集四』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=20
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