万葉集巻第1_38番歌(やすみしし我が大君)~アルケーを知りたい(1745)

▼今回の38番歌は後に反歌を率いる2首構成。前回の36-37番も長歌と反歌の2首構成。で参考書の伊藤博氏の脚注によると、その二首構成の群れが二つ集まって、吉野讃歌としてのまとまりを持つのだそうだ。

やすみしし 我が大君
神ながら 神さびせすと
吉野川 たぎつ河内に
高殿を 高知りまして
登り立ち 国見をせせば
たたなはる 青垣山
山神(やまつみ)の 奉(まつ)る御調(まつき)
春へは 花かざし持ち
秋立てば 黄葉かざせり 一には「黄葉かざし」といふ
行き沿ふ 川の神も
大御食(おほみけ)に 仕へ奉ると
上つ瀬に 鵜川を立ち
下す瀬に 小網(さで)さし渡す
山川も 依りて仕ふる
神の御代かも 万38
*山も川もそろって仕える神の時代です。



〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集一』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=1

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