万葉集巻第1_46-49番歌(安騎の野に宿る旅人)~アルケーを知りたい(1753)

▼46番から49番の四首は起承転結になっているというので、並べてみた。
「転」に相当する48番が良き。東にはかげろう、反対を向くと月が傾いているという視線の動かし方の良き。「結」に出て来る「馬並めて」、これも良き良き。

 短歌
安騎の野に宿る旅人うち靡き 寐も寝らめやもいにしへ思ふに 万46
ま草刈る荒野にはあれど黄葉の 過ぎにし君が形見とぞ来し 万47
東の野にはかぎろひ立つ見えて かへり見すれば月かたぶきぬ 万48
日並皇子(ひなみし みこ)の馬並めて み狩立たしし時は來向ふ 万49

*安騎の野で野宿する旅人は、ゆっくり寝てなどいられません。昔のことを思うにつけて。
*ここは荒野だけれども、昔の君を思い出すために参りました。
*東の野に陽炎が見えます。反対を見ると月が傾いています。
*日並皇子がを並べて狩りに向かう時がやって来ました。


〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集一』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=1

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