万葉集巻第1_79番歌(千代までにいませ)~アルケーを知りたい(1784)
▼今回の長歌は、宮殿の建設に携わった役人の歌。夜、服に霜が降りている、川は凍っているという。屋根なしで野宿していたのだろうか。当時の人は、今では考えられないほど寒さに強かったようだ。
或本、藤原の京より寧良の宮に遷る時の歌
大君の 命畏(みことかしこ)み
親(にき)びにし 家を置き
こもりくの 泊瀬(はつせ)の川に
舟浮けて 我が行く川の
川隈の 八十隈(やそくま)おちず万(よろづ)たび
かへり見しつつ 玉桙(たまほこ)の道行き暮らし
あおにより 奈良の都の
佐保川に い行き至りて
我が寝たる 衣の上ゆ
朝月夜 さやかに見れば
栲のほに 夜の霜降り
岩床と 川の氷凝り
寒き夜を 休むことなく
通ひつつ 作れる家に
千代までに いませ大君よ
我れも通はむ 万79
*大君に置かれましては、みなが力を合わせて作った宮に長くお暮らし下さい、我われも通います!
〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集一』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=1
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