万葉集巻第1_83番歌(海の底沖つ白波竜田山)~アルケーを知りたい(1786)

▼今回は「海の底沖つ白波」で始まるので海の歌かなと思うと、違うのだ。白波が立つ、竜田山、の駄洒落遊び。読み進めると、竜田山を越えるのはいつ頃になるだろう、早く妻が待っている方向を見たいのだが、という趣旨だと分かる。「妹があたり見む」を言いたい歌だ。
振返ってわが身と見ると、結論は何か、と急ぐばっかしのせっかち気質。これではいかん。ゆったりと余裕を持って人の言うことを聞かないといけない。ありがたい教訓歌だった。

(わた)の底沖つ白波竜田山 いつか越えなむ妹があたり見む 万83
*竜田山を越えるのはいつになるだろうか。妻がいるところを早く見たい。
 右の二首は、今案ふるに、御井にして作るところに似ず。けだし、その時に誦む古歌か。


〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集一』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=1

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