実像 real image:アルケーを知りたい(393)

今回の話題は(A)物理学。

▼アルケーを知りたい(390)で「虚像」をやったので、今回は「実像」。解説を複数の情報源でみた。広辞苑では①が光学の説明で、②に「あらわれた姿とは異なる、本来の姿」の意味が載っている。一般には②の意味で使われることが多いから、
これがちょっと意外。

▼広辞苑の説明:「①一つの物体の各点から出た光がレンズ・鏡などを通過・反射した後、それぞれ実際に1点に集まってつくる像。物体を凸レンズの焦点距離より遠方に置くときなどに生じる」
物体が凸レンズの焦点距離の内側にあると拡大して見える。これは虚像。凸レンズは机の上に置いて重宝してます。

▼中学総合的研究理科:「物体から出た光(反射光)が凸レンズを通過して1点に集まるとき、その場所に上下左右が逆の実像ができる(p.32)」 これは凸レンズでやってみるとすぐ分かる。

▼親子で学ぶ科学図鑑:鏡の向こうに見える物体は実際に光が集まってできた像ではないので虚像という。「これに対して、映画の映像は実際にスクリーンに光が当たって像を結んでいるので実像という(p.197)」
The image on a movie screen is called a real image because rays from the projector focus directly on the screen.(p.197)

▼今日の人物:レンズの話なので、ガリレオ・ガリレイさんにまたご登場いただかねばならない。
ガリレオ・ガリレイ  Galileo Galilei, 1564年2月15日、フィレンツェのピサ生まれ - 1642年1月8日、フィレンツェのアルチェトリで死去。ピサ大学。近代科学の父。天文学の父。「振り子の等時性」「斜面上をころがる物体の運動」の研究。振り子時計の発明。ハンドメイドの望遠鏡で月、木星、太陽を観測(目を傷める)。著書『天文対話』。トリチェリさんは弟子。
年表はアルケーを知りたい(304) を参照。https://gakuryokuup.blogspot.com/2022/01/blog-post_9.html

〔参考〕
有山智雄et al.『中学総合的研究 理科[四訂版]』旺文社。
DK,  Help Your Kids with Science: A Unique Step-by-Step Visual Guide, New York, Dorling and Kindersley, 2012.
キャロル・ヴォーダマンほか著、渡辺滋人・北川玲訳『親子で学ぶ科学図鑑:基礎からわかるビジュアルガイド』2013年、創元社。

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