万葉集巻第九1726‐1727番歌(あさりする人とを見ませ)~アルケーを知りたい(1418)
▼今回は対話形式の二首。男が若い女性に声をかける「ヘイ、お名前なんちゅーの」、若い女性は受け流す「知らない人には教えてやんない」といった格好。
丹比真人が歌一首
難波潟潮干に出でて玉藻刈る 海人娘子ども汝が名告らさね 万1726
*難波の干潟で玉藻を刈っている漁師の娘さんよ、お前さんのお名前は何という?
和ふる歌一首
あさりする人とを見ませ草枕 旅行く人に我が名は告らじ 万1727
*ははは(笑)。ただの漁師ですからお見過ごしください。通りすがりのお方に名乗るほどの者ではございません。
【似顔絵サロン】丹比真人屋主 たぢひのまひとやぬし ? - ? 奈良時代の貴族・歌人。乙麻呂の父親。
丹比真人乙麻呂 たぢひのまひとおとまろ ? - ? 屋主の次男。
〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=9
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