万葉集巻第1_13番歌(古もしかにあれこそ)~アルケーを知りたい(1718)
▼今回の13番~15番は中大兄皇子の歌。中大兄皇子は19歳のとき朝廷で蘇我入鹿を斬った人物。後の天智天皇。時代を画した人物。13番歌に「争=諍」の文字が入っており、中大兄皇子らしい歌と思ふ。
中大兄 近江の宮に天の下知らしめす天皇 の三山の歌
香具山は 畝傍を惜しと
耳成と 相争ひき
神代より かくにあるらし
古も しかにあれこそ
うつせみも 妻を争うふらしき 万13
*神代より相争ってきた。昔がそうだったので、今でも男は女性を取り合うらしい。
〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集一』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=1

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