万葉集巻第1_13番歌の作者:中大兄皇子、乙巳の変~アルケーを知りたい(1719)

▼今回は、中大兄皇子と中臣鎌足が蘇我入鹿を宮中で皇極天皇の眼前で斬り殺した「乙巳の変」当日の人々を見る。

乙巳の変のWikipediaの説明:飛鳥時代645年(乙巳の年)に中大兄皇子・中臣鎌足らが蘇我入鹿を宮中(飛鳥板蓋宮)にて暗殺して蘇我氏(蘇我宗家)を滅ぼした政変。

もうひとつの説明。乙巳の変の山田圭一著『日本史の教科書』の説明:皇極天皇の子の中大兄皇子とその腹心の中臣鎌足は(中略)豪族政治を続けようとする蘇我氏を倒し、王族を中心とした新しい国づくりを進めたいと(中略)として起きたクーデター。

登場人物 図の上から順に紹介 ()はその時の年齢
皇極天皇(51) 目の前で入鹿が斬られた。無言で殿中に退いた。
中大兄皇子(19) 実行部隊がビビっているのを見て長槍を持って自らおどり出た。
中臣鎌足(31) ビビる実行者2名を叱咤激励し、弓矢を取って潜んだ。
蘇我倉山田石川麻呂(?) 恐怖のあまり震え入鹿に不審がられた。
海犬養勝麻呂(?) 実行者2名に剣を渡し「ゆめゆめあからさまに斬るべし」と伝えた。
佐伯子麻呂(?) 入鹿を斬る役。
葛城稚犬養網田(?) 入鹿を斬る役。
蘇我入鹿(?) 皇極天皇の前で殺害される。
蘇我蝦夷(59) 入鹿の殺害を知り翌日、屋敷に火を放ち自害。
巨勢徳太(?) 入鹿側。中大兄皇子に降伏し蘇我氏遺臣を説得して兵を引かせた。
高向国押(?) 入鹿側。「誰が為に空しく戦ひて、刑せられむか」と武装解除。



〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集一』角川ソフィア文庫。
山田圭一著『日本史の教科書』SBクリエイティブ株式会社。

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