万葉集巻第1_9番歌(莫囂円隣之大相七兄爪謁気)~アルケーを知りたい(1714)

▼今回の9番歌は、上の句が漢字のままになっているのが特長。定まった訓がないので有名な難訓歌という。さらに歌の中にあるわが背子が誰をさすのか、よく分からないらしい。ここでは参考にしている伊藤博訳注『新版 万葉集一』に倣って有間皇子にした。

 紀伊の温泉に幸す時に、額田王が作る歌
莫囂円隣之大相七兄爪謁気我が背子が い立たせりけむ厳橿が本 万9
*ここがわが背子が出発なさった場所、厳橿の根元よ。

【似顔絵サロン】有間皇子 ありまのみこ 640舒明天皇12年 - 658斉明天皇4年12月11日 飛鳥時代の皇族。孝徳天皇の皇子。斉明天皇と中大兄皇子への謀反を企て藤白坂で絞首刑。
















〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集一』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=1

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