万葉集巻第6_990-991番歌(茂岡に神さび立ちて)~アルケーを知りたい(1838)

▼今回の二首は語呂がとても良い。キーワードも効いている。990番は「神さび立ちて栄えたる」の神さび立つが静かな動きを感じさせ、991番は「石走りたぎち流るる」のたぎち流るるが動きの動きを見せてくれる。この歌を「またも来て見む」になる。

 紀朝臣鹿人が跡見の茂岡の松の樹の歌一首
茂岡(しげおか)に神さび立ちて栄えたる 千代松の木の年の知らなく 万990
*茂岡に良い感じの古びた松の木があるんだけど、樹齢がどれくらいか分からないんだ。

 同じき鹿人、泊瀬の川辺に至りて作る歌一首
石走りたぎち流るる泊瀬川 絶ゆることなくまたも来て見む 万991
*岩の間を激しく流れる泊瀬川。これからもまた見に来よう。

〔参考〕
伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。
https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=6

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