万葉集巻28番歌(春過ぎて夏来るらし)~アルケーを知りたい(1246)
▼この歌は持統天皇が孫の文武天皇に譲位して太上天皇になったときの作品。 白栲の衣とは斎衣のこと。斎衣とは天皇が神事で着用する純白の服。 藤原の宮に天の下知らしめす天皇の代 高天原広野姫天皇、元年丁亥の十一年に位を軽太子に譲りたまふ。尊号を太上天皇といふ 天皇の御製歌 春過ぎて夏来るらし白栲の 衣干したり天の香具山 万28 *春が過ぎて夏が来たようですね。天の香具山に白栲の衣が干してあります。 【似顔絵サロン】 文武天皇 もんむてんのう 683年 - 707年 第42代天皇。 父は草壁皇子。 天武天皇と持統天皇の孫。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集一』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=1