万葉集巻第6_1016 番歌(海原の遠き渡りを)~アルケーを知りたい(1852)
▼宴会に集まる人々を滋味豊かな故事に喩えた歌。風流士とか風流秀才の士とか、ちょっと気取った言葉を持ち出したところが面白い。前に見た1011番では風流意気の士と言い、今回は風流秀才で来た。風流+二文字で世界が広がる。風流検索、風流散策、風流飲酒・・・どうもイマイチ。昼時なので風流昼食。 春の二月に、諸大夫等、左小弁 巨勢宿奈麻呂 朝臣が家に集ひて宴する歌一首 海原の遠き渡りを風流士の 遊ぶを見むとなづさひぞ来し 万1016 *遠い海を渡って風流士が遊んでいらっしゃる姿を見ようと苦労して参りました。 右の一首は、白き紙に書きて屋の壁に懸著く。 題には「蓬莱の仙媛の化れる嚢縵(ふくろかづら)は、風流秀才の士の為なり。 これ凡客の望み見るところならじか」といふ。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集二』角川ソフィア文庫。 https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_kanno&dataId=6