アルケーを知りたい(217) ノーベル化学賞 1931年 カール・ボッシュさん リンクを取得 Facebook Twitter Pinterest メール 他のアプリ 10月 14, 2021 ▼1931年のノーベル化学賞の受賞者は、カール・ボッシュさん(57)。「高圧化学的方法の発明と開発」に対して。▼カール・ボッシュさんの歩みを見ると気概と信念を持つ人物であることが伺え、とても好感が持てる。それだけに晩年が痛々しい。では、どうすれば良かったのか。分からない。 リンクを取得 Facebook Twitter Pinterest メール 他のアプリ コメント
大伴旅人の万葉集459番歌~アルケーを知りたい(1092) 3月 07, 2024 ▼今回の歌は旅人が731年に逝去したとき余明軍の5首に続き、旅人の看護人だった犬養人上(いぬかいのひとかみ)が歌った1首。 ▼犬養は旅人の死去を、「 黄葉のうつり行けば ( もみじの葉が散るように )」と言い表した。詞書に「医薬験なく、逝く水留まらず。これによりて悲しんで」この歌を作ったと解説がついている。 見れど飽かずいましし君が黄葉(もみじば)の うつりい行けば悲しくもあるか 万459 *見ても見ても飽きることのない存在だったあなた様が、黄葉の葉が散るようにこの世から去って行かれたので悲しい。 右の一首は、内礼正県犬養宿祢人上に勅して卿の病を検護(とりみ)しむ。しかれども、医薬験なく、逝く水留まらず。これによりて悲慟(かな)しびて、すなはちこの歌を作る。 【似顔絵サロン】 藤原 武智麻呂 (ふじわら の むちまろ) 680 - 737 57歳 長屋王と対立した藤原四兄弟の長兄。藤原南家の開祖。長屋王の変の8年後、天然痘で死去。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集一』角川ソフィア文庫。 https://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/tabito2.html https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E4%BC%B4%E6%97%85%E4%BA%BA 続きを読む
大伴旅人の万葉集876-879番歌~アルケーを知りたい(1117) 4月 01, 2024 ▼旅人の帰京が決まり、憶良が自宅か旅人の家の書斎で送別会を開いたときの歌。 憶良は旅人との別れが残念でたまらない。さらに自分も京都に帰りたいので、旅人がうらやましくてしょうがない。楽しく寂しく酒が進んだことだろう。 書殿にて餞酒する日の倭歌四首 天飛ぶや鳥にもがもや都まで 送りまをして飛び帰るもの 万876 *天を飛ぶ鳥になれれば、都まで貴方様を送り届け、こちらに飛び帰ることができるのですが。 ひともねのうらぶれ居るに竜田山 御馬近づかば忘らしなむか 万877 *こちらにいる人は貴方様がいなくなって寂しい気持ちになっていますけど、都に近い竜田山あたりに御馬が近づいたら、貴方様はこちらのことなどもうすっからかんにお忘れになることでしょう。 言ひつつも後こそ知らめとのしくも 寂しけめやも君いまさずして 万878 *などと今はいろいろ申し上げておりますが、貴方様がいなくなった後になって、じわじわと寂しくなりそうな気がします。 万代にいましたまひて天の下 奏したまはね朝廷去らずて 万879 *これから朝廷を去ることなく、末永く政をお続けくださいますようお祈り申し上げます。 【似顔絵サロン】 旅人(665-731)の同時代人。 藤原 清河 ふじわら の きよかわ ? - ? ?歳。遣唐大使。阿倍仲麻呂と唐朝に仕えた。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集一』角川ソフィア文庫。 https://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/tabito2.html https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E4%BC%B4%E6%97%85%E4%BA%BA 続きを読む
大伴旅人の万葉集577番歌~アルケーを知りたい(1097) 3月 12, 2024 ▼今回の歌は、旅人が京都に戻る途中で接待してくれた大原高安 に贈った歌。 ▼ 高安 に 「人にあげちゃダメだよ、君が着るんだよ」と言うために、その「君」のことを「 網を引く難波壮士=漁師 」と表現したのが面白い。 ▼高安には「 沖辺行き辺を行き今や妹がため 我が漁れる藻臥束鮒 万625」という歌があって、実際に魚を獲っていた様子がうかがえる。 ▼ 隠岐に流された小野篁の 「 思ひきや鄙のわかれにおとろへて 海人の縄たきいざりせむとは 古今961」という歌があるのを思い出した。「俺ともあろう者がここで漁師の真似事をするとは思わなんだわ」と自分を嘆いた歌だ。 ▼ここからすると難波壮士というワードを出すことで、旅人が釣り好きの高安を 親しみを込めながら からかっている風情もある。気の置けない間柄だったのだろう。 大納言大伴卿、新袍(しんほう)を摂津大夫(せっつのかみ)高安王(たかやすのおほきみ)に贈る歌一首 我が衣人にな着せそ網引(あびき)する 難波壮士(なにはをとこ)の手には触るとも 万577 *私が贈った上衣はほかの人に着せないようにしてくださいね。網を引く難波壮士(高安王のこと)の手に触れることがあっても。 【似顔絵サロン】 藤原 不比等 659 - 720 61歳 中臣鎌足 の子。藤原四兄弟の父親。 〔参考〕 伊藤博訳注『新版 万葉集一』角川ソフィア文庫。 https://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/tabito2.html https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E4%BC%B4%E6%97%85%E4%BA%BA 続きを読む
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