大伴家持の万葉集3900、1649番歌~アルケーを知りたい(1221)

▼3900番は、七夕の日、織女が舟に乗ったという見立ての歌。1649番は、雪降る日の梅の歌。


 十年の七月の七日の夜に、独り天漢を仰ぎて、いささかに懐を述ぶる一首

織女し舟乗りすらしまそ鏡 清き月夜に雲立ちわたる 万3900

 右の一首は、大伴宿禰家持作る。

*織女が舟に乗ったようです。鏡のように清い月夜に雲が湧いたところをみると。


 大伴宿禰家持が雪梅の歌一首

今日降りし雪に競ひて我がやどの 冬木の梅は花咲きにけり 万1649

*今日降った雪と競うようにして私の家の冬木の梅に花が咲きました。


【似顔絵サロン】大伴家持(718-785)の同時代人。6歳年上。杜甫 とほ 712 - 770 唐の詩人。國破れて山河在り 城春にして草木深し















〔参考〕

伊藤博訳注『新版 万葉集四』角川ソフィア文庫。

https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/dicDetail?cls=d_utabito&dataId=174

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E4%BC%B4%E5%AE%B6%E6%8C%81

https://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/yakamot2.html


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